発達障害と向き合う 好循環を生み出すペアレントプログラム
発達障害

こんにちは!勉強方法研究チームのまさかです。
みなさんはペアレントプログラムってご存知ですか?
名古屋市は西区のNPO法人「アスペ・エルデの会」が行っているペアレントプログラムが話題になっています。
■子供をほめる 成功体験が生み出す好循環

みなさんは発達障害のお子さんを育てていくうえで、成功体験が重要になってくることはご存じですか?
発達障害を抱えている人は何を指摘されているのかわからないことが多く、後ろ向きな思考になりがちです。
叱られてばかりだと「自分はだめだ」と自己肯定感が低下し、場合によってはうつ病や睡眠障害などの二次障害を引き起こす可能性もあります。
成功体験を重ねると自己肯定感(自尊心)が高まり、積極性が出てくるなど、自信をもって物事に取り組めるようになります。
このペアレントプログラムでは成功体験を重視し、お子さんに対する接し方を見直すことで前向きになる好循環を生み出していくのです。
では、具体的にどのようなことをしているのでしょうか。
変化を導くポイントは「行動でとらえること」。「だらしがない」と言う代わりに「服を脱ぎっぱなしにする」などと、行動の問題点を子どもに理解しやすくする。そして、「ほめること」。子どもにとって苦手なことでも、努力することをほめ、「次もできる」という気持ちにさせる。成功体験を重ねることで、気持ちを落ち着かせ、次のステップへの意欲を持たせる効果があるという。
愛知)発達障害の子、努力ほめよう NPOが講習会:朝日新聞デジタルより引用
なぜ悪いのか理解ができていない状態で叱っても、お子さんは混乱するだけです。
ただ叱られたという感情だけが強く残り「自分はだめなんだ」と自己肯定感の低下につながっていくのです。
引用した記事にもあるように「服を脱ぎっぱなしにする」という行動がいけなかったのだと明確にしてあげることで、やっと「何がいけなかったのか」を理解できます。
そしてほめてあげる・認めてあげることで、お子さんは自己肯定感を高めることができ、自信を持って物事に取り組んでいけるようになるのです。
このように着目する点をお子さん自身ではなく、その「行動」に切り替えることで好循環が生まれていきます。
発達障害に対する「認知」を変えることがお子さんだけでなく、お母さん自身にも良い効果を与えています。
●発達障害への認知を変え、お母さんも前向きに
実際に、ペアレントプログラムに参加することで、前向きになれたお母さんも居ます。
前向きになるポイントは発達障害への認知を変えていくところにあります。
「朝なかなか起きない」などと、困りごとばかりこぼす参加者も、子どもとの向き合い方を教わり、実践するうちに前向きになる。
5歳の男の子の母親(45)は「本人なりに努力していることが分かったし、頭の中が整理できて感情をコントロールできるようになりました」と話した。
愛知)発達障害の子、努力ほめよう NPOが講習会:朝日新聞デジタルより引用
お子さんの些細な行動がお母さんたち負担になることは多いかと思います。
「仕方ない」と思っていても、忙しさに追われ、ついつい腹立たしく感じてしまうこともあるのではないでしょうか。
そういった当事者にしかわからない悩みを抱えたお母さんが集まることから、講習会はお母さん同士の相談の場にもなっています。
●同じ境遇のお母さんが集まる相談の場にも
同じ悩みを持つママ友の居ないお母さんには、とても貴重な機会なのではないでしょうか。
同じ発達障害の子を持つ親同士、しかも複数人で話し合えるので、意見交換には最適です。
アスペ・エルデの会が考案した「ペアレントプログラム」は、苦手なことを叱って無理にやらせるのではなく、努力をしている行動をほめることで子どもの良いところを認めるという「認知の切り替え」が目的だ。孤立しがちな母親らが同じ悩みを抱える仲間と相談しあえる環境にもなる。
愛知)発達障害の子、努力ほめよう NPOが講習会:朝日新聞デジタルより引用
同じ境遇だからこそ言い合えることや、共感できることがあるかと思います。
お互いの経験を話すことで、今後のお子さんに対する接し方を学べるのではないでしょうか。
■愛知から全国へ 広がる支援の試み

ペアレントプログラムはペアレント・トレーニングの普及を目的に、中京大学の辻井正次教授によって作られました。
現在では愛知県だけでなく、全国の様々な地域で行われています。
厚生労働省などからの補助も受け、県内だけでなく、避難生活などで子育てが困難な福島県など東日本大震災の被災地でも実施した。今は静岡、鳥取、鹿児島など全国レベルでの活動となっている。発達障害が理解されず、虐待を受けていた子どもを預かる里親も対象にしている。
愛知)発達障害の子、努力ほめよう NPOが講習会:朝日新聞デジタルより引用
全国的に広がったことで、引用元の記事のように取り上げられたりして、発達障害自体の認知度も高まるのではないでしょうか。
ニュースサイトなどを見ていても、発達障害というワードを多く目にするようになったと思います。
しかし、発達障害について「理解している」と言える人は今の日本には少ないでしょうし、そもそも「発達障害」という言葉を知らない人も居るくらいです。
発達障害の認知を高めることはお子さんを育てていくうえで重要なことだと思いますが、それと同時に、お子さん自身に力をつけてあげることの大切さを感じました。
まとめ
いかがでしたか?
愛知県でも10月にペアレントプログラムの講習会が大須演芸場で行われます。
興味のある方はぜひ足を運んでみてください!
あすなろでは発達障害について多くのお問合せをいただいています。
もしお子さんのことでお悩みでしたら、お気軽にご相談くださいね。
ここまでお読みいただきありがとうございます。勉強方法研究チームのまさかでした。
あすなろのサポート体制
あすなろは発達障害のお子さんを持ったご家庭の力になりたいと考えています。
各種サポートをご用意をしておりますので、お気軽にご相談ください。また、ブログで定期的に発達障害の情報を発信しています。
-
- クーリングオフはできますか?
はい、できます。お申し込みをされた契約書面を受領した日を含む10日間は、無条件でクーリングオフすることができます。(クーリングオフ期間は法定期間の8日間よりも自主的に2日延長し、10日間とさせていただいています。)
-
- 悩みが漠然としてるんだけど、相談できるの?
はい、大丈夫です。お子さんの成績のこと、苦手科目・得意科目、高校受験についてや今の勉強方法についてなど、何か心配なことがありましたらお気軽にご相談ください。(無料相談窓口:0120-52-3229 午前9時-午後10時/土日祝も受付)
-
- 体験授業を受ける前に、準備が必要なものはありますか?
特に必要なものはありません。お子さまが使っている学校の教科書、定期テストの結果、成績表などをご用意しておいていただけると、現在の勉強に対する姿勢や「どこでつまずいているのか」をしっかり把握できますので、お子さまにとってより最適なアドバイスをさせていただくことができます。
あすなろでは、初めて家庭教師を検討している方にも安心していただけるよう、細かな疑問・質問にもわかりやすくお答えしております。どうぞお気軽にお電話ください。


おかげさまで20周年
本当に成果が出る勉強のやり方を試してみませんか?
お子さんの勉強のことでお悩みの保護者さま!そのお悩み、あすなろにお聞かせください。
あすなろ20年の実績にかけて、「これなら頑張れる!」「勉強っておもしろいかも!」と思える勉強のやり方をご提案します。