発達特性のあるお子さんと「時間管理」～やる気が出ないのには理由があるんです

更新日：2025年10月10日 発達障害

「勉強しなさいって言っても全然動かない」「お風呂に入るって言ったのに、結局スマホばかり」
そんなお悩み、ありませんか？

発達障害の特性を持つお子さんの場合、時間の感覚がうまくつかめなかったり、やるべきことに取りかかるハードルがとても高く感じられたりすることがあります。
保護者さまから見ると「サボっている」「だらけている」と見えてしまうかもしれませんが、実はそこには脳の特性や心理的な背景が関係しているんです。

時間管理が苦手な理由――「実行機能」と「やる気」の関係

ADHDなどの発達特性を持つお子さんは、「実行機能」という脳の高度な働きが未成熟なことが多いと言われています。

この「実行機能」は、予定を立てたり、順序立てて行動したり、気が散るのを抑えたりする力。
つまり、「時間管理がうまくできない」「締め切りを守れない」といった困りごとは、この実行機能が関係していると考えられています。

さらに、やる気を生み出す脳内物質「ドーパミン」の分泌が少ない傾向もあり、他の人ならスムーズにこなせることでも、本人には大きなエネルギーを必要とするのです。

行動を難しくする3つの壁

時間管理ややる気の問題には、次の3つの障害が関係しているとされます。

これらは「わかってるけどできない」を引き起こす大きな要因です。

どうサポートすればいい？――3つの基本方針

こうしたお子さんへのサポートには、次の3つが基本となります。

1. 自己理解を深める

「自分は何で遅れるのか」「どういう時に忘れがちか」を一緒に考え、失敗のパターンを共有しましょう。
失敗の原因が自分の努力不足ではなく、特性によるものだと気づくことで、自己肯定感の低下を防げます。

2. 時間管理スキルを身につける

アラームやタイムタイマーを使って視覚的に時間を意識したり、やることを細かく分けて「小さな達成感」を積み重ねたりする工夫が効果的です。
学校や塾だけでなく、家庭学習でも取り入れやすい方法です。

3. 「保険」をかける

すべてを完璧にこなすのは難しいもの。「忘れても困らないようにする」工夫も大切です。
たとえば、すべてのカバンにメモ帳や替えの筆記用具を入れておく、などが例として挙げられます。

第三者のサポートという選択肢も

こうした課題を抱えるお子さんにとっては、学習の進め方や時間の使い方に寄り添ってくれる存在が必要です。

学校だけでは手が回らない部分を補う方法として、やる気を引き出しながら勉強のやり方からサポートする家庭教師という選択肢もあります。
家庭教師のあすなろでは、発達特性を持つお子さんへの理解を大切にし、「できた！」という体験を一緒に積み重ねていくことで、自信と学習意欲を育てています。

家庭教師のあすなろには、発達障害に関する資格を持ったスタッフが在籍しています

家庭教師のあすなろでは、発達障害のお子さん一人ひとりの特性に適したサポートが行えるよう「発達障害コミュニケーション指導者」の資格を持ったスタッフや、専門スタッフが在籍しています。

勉強のやり方や進め方についても、一人ひとりに合わせた工夫をしていけるのが家庭教師の強みです。
お子さんに合う勉強方法についてお悩みの保護者さまは、家庭教師をやる、やらないは別にして、まずは無料体験申し込み窓口（お電話・メール）よりお問い合わせください。

お子さんの学習の状況や普段の様子、困りごとなどについてお聞かせいただくことで、私たち家庭教師のあすなろが力になれることがあるかもしれません。