不登校の三者面談は「つながり」をつくるチャンスです

更新日：2025年7月4日 不登校

「三者面談って、うちも行った方がいいの？」
夏前になると、多くの学校から届く三者面談の案内。
でも、お子さんが不登校だと「行っても意味あるのかな？」「何を話せばいいの？」と不安になる保護者さまも多いかもしれませんね。

今回は、三者面談の基本をふまえながら、不登校のお子さんをもつご家庭にとっての意味ある活用のしかたをお伝えします。

三者面談ってどんな場？何を話すの？

三者面談は、担任の先生・保護者さま・お子さんの三人で行う話し合いの場です。
一般的には、
・学習の様子や成績の推移
・生活態度や友人関係
・夏休みの過ごし方や進路の相談
などが話題になります。

お子さんの現状と、今後どうしていくかについて、学校と家庭で方向性をすり合わせる場として設けられています。

不登校の子にとっての三者面談の意味

「学校に行けていないのに、面談に行ってもいいの？」と感じる保護者さまもいるかもしれません。
でも、もちろん参加して大丈夫です。

実際には、お子さんが同席しなくても問題ありません。
担任の先生に「今回は本人の同席は難しいです」と事前に伝えておけば、保護者さまだけでの参加も受け入れてもらえることが多いです。

学校とのつながりを保ち続けることが、不登校の克服や回復の第一歩になることもあります。

話しておくとよいこと

面談では、次のようなことを伝えるとよいでしょう。

・現在の生活リズムや気持ちの変化、ストレスの有無
・家庭での学習状況や、どんなふうに過ごしているか
・学校への気持ちや、登校できそうな兆しがあるかどうか
・今後の方針（無理に登校を促さない姿勢も含めて）

お子さんにとって「どうすれば安心して過ごせるか」を中心に、学校と共有することが大切です。

無理に出席させる場にしないことが大事

三者面談の本来の目的は、反省や指導ではなく、今後のことを一緒に考えるための時間です。
お子さんにとって負担になるようであれば、無理に参加させる必要はありません。
本人が望めば、リモートや教室以外の場所での面談という選択肢もあるかもしれませんね。

家庭教師など第三者の支援を活用している場合は伝えてOK

もし家庭教師を利用していたり、塾やオンライン学習などで学びを続けているなら、それも積極的に伝えてください。
「家庭で、家庭教師と週に2回勉強しています」といった情報は、学校側にとっても安心材料になります。

お子さんの努力や家庭での支援が伝わることで、進路や評価の際にもプラスになる場合があります。

つながりを保ち、今を大切に

三者面談は「できていないことを指摘する場」ではなく、「これからどうするか」を一緒に考えるための大切な時間です。
不登校という状況でも、保護者さまが学校としっかり連携を取っていくことで、お子さんの気持ちが少しずつ前を向けるようになることもあります。

今は「無理をしない」「心の安全を守る」ことが何よりも大切な時期かもしれません。だからこそ、学校とのつながりを保ちつつ、お子さんに合った形での学びや支援を考えていきましょう。

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