冬休み、どう過ごす？勉強が苦手なお子さんのための冬休みの過ごし方

更新日：2025年12月25日 勉強方法

「冬休みは気がゆるんで、まったく勉強しなくなりそう」
「休み明けに成績が下がらないか心配」
冬休みに入るこの時期、保護者さまからよく聞くお声です。

冬休みは短いようでいて、生活リズムや学習習慣が大きく変わりやすい大切な時。
過ごし方次第で、休み明けのスタートがぐっと楽になることもあります。

冬休みは「取り戻す」より「整える」時

冬休みというと、「遅れた勉強を全部取り戻さなきゃ」と焦ってしまう保護者さまも多いかもしれませんね。
でも実は、冬休みは詰め込み学習よりも、勉強の土台を整えるのに向いている時です。

特に勉強が苦手なお子さんや、不登校気味で学校のペースが合いにくい生徒さんにとっては、「できなかったこと」を責められずに向き合える貴重な期間でもあります。

文部科学省の学習指導要領でも、家庭学習の習慣化が学力の定着に大きく関わると示されています。
長時間やることよりも、短くても続けることが大切なんですね。

1日15分でもOK。冬休みの家庭学習の考え方

冬休み中の勉強時間は、必ずしも長くなくて大丈夫です。
小学生なら10〜15分、中学生でも30分程度からで十分。

ポイントは「毎日同じ時に机に向かう」ことです。
朝ごはんの後、夕方のゲーム前など、生活の流れに組み込むと続きやすくなります。

内容は、新しいことに挑戦するよりも、今まで習った内容の中で「なんとなくわからないまま」の単元を見直すのがおすすめです。
算数や数学の計算、英語の単語暗記など、成果が見えやすい勉強はお子さんの自信にもつながります。

勉強が苦手なお子さんにこそ「できた」を

冬休みに入ると、「まったく机に向かわなくなった」「勉強の話をすると嫌な顔をされる」といったご相談をいただくことは少なくありません。

背景として多いのが、学校のテストや成績でつまずいた経験から、「どうせやってもできない」という気持ちが強くなってしまうケースです。

こうした時に大切なのは、大きな目標を立てることではなく、「これならできそう」と思える小さな目標を用意することです。
例えば数学なら、1日数問だけ取り組む、解けた問題に丸をつけて達成感を感じる、といった関わり方です。

文部科学省や教育心理学の分野でも、小さな成功体験の積み重ねが自己肯定感や学習意欲につながることが示されています。
冬休みは時間に余裕がある分、こうした成功体験を重ねやすい時期でもあります。

冬休み明けをラクにするちょっとした工夫

冬休みの終わりが近づくと、「また学校が始まる」という不安が出てくるお子さんもいます。
不登校や登校しぶりがある場合は特に、勉強面のハードルを下げておくことが大切です。

例えば、休み明けに使う教科書を一緒にパラパラ見てみる、ノートの最初のページだけ書いておくなど、学校につながる準備を少しずつしておくと安心感が生まれます。
勉強は「完璧にやる」より、「つながりを切らさない」ことが大事なんですね。

冬休みは、親子で「これから」を考える時

冬休みは勉強だけでなく、親子でゆっくり話せる貴重な時間でもあります。
「今年はどんな1年だった？」「来年はどんなことをしてみたい？」そんな会話の中から、お子さんの本音が見えてくることもあります。

家庭だけで難しい時は、外の手を借りても

「家だとどうしても親子でぶつかってしまう」「何をやらせたらいいかわからない」そんな時もありますよね。

そういう時は、家庭教師など第三者の力を借りるのも一つの方法です。
勉強のやり方から一緒に考えてくれる存在がいると、保護者さまの気持ちも少し楽になるかもしれません。

家庭教師のあすなろでも、冬休みの過ごし方や家庭学習の相談を多くいただきます。
無理に頑張らせるのではなく、お子さんのペースを大切にしたサポートを心がけています。