ゴールデンウイーク明けに不登校が増える？その原因と対策とは

更新日：2025年4月23日 不登校

心のリズムが乱れやすいゴールデンウイーク明け

「連休明けから子どもが学校に行きたがらない…」ゴールデンウイーク明けにはそんなご相談が増えてきます。

大人でも”5月病”と呼ばれる気分の落ち込みが起こりやすい時期ですが、これはお子さんにも同じように起こり得ることなんです。2023年度の文部科学省のデータでは、5月の連休明けの不登校傾向が顕著になっているという報告もあります。
特に小学生や中学生では、長期休暇のあとに学校生活へ戻るハードルが高く感じられることが多いようです。

なぜこの時期に不登校が増えるのか？

4月に新学年が始まり、環境がガラリと変わる中でお子さんは緊張感を持って過ごしています。
その疲れがようやく現れてくるのが、ゴールデンウイークのタイミング。気が緩んでホッとしたときに、学校への不安やストレスがどっと出てしまうのです。

さらに、連休中は生活リズムが乱れがちです。夜更かしや朝寝坊が続くと、体内時計がズレて登校の準備が難しくなります。
これも「朝起きられない」「体がだるい」といった不登校のきっかけになりやすい要因です。

こんなサインがあれば注意を

・連休明けが近づくと機嫌が悪くなる
・学校の話題を避けたがる
・朝起きるのがつらそう、頭痛や腹痛を訴える

こうしたサインが見られる場合、無理に登校させようとするのではなく、まずはお子さんの気持ちに寄り添って話を聞くことが大切です。

連休中にできる対策とは？

ゴールデンウイーク中は楽しいイベントがたくさんありますが、その中でも「休み明けのためのちょっとした工夫」を意識してみることが大切です。

まずおすすめしたいのが、起床・就寝時間を大きくずらさないこと。
遅くまで起きてしまう日があっても、なるべく一定のリズムを保つことで、連休明けの朝が少しラクになります。

また、予定を詰め込みすぎず、お子さんがのんびり過ごせる日を意図的に作ってあげることも重要です。
家族で過ごす静かな時間や、好きなことに没頭できる日を設けることで、心が落ち着きやすくなります。

加えて、日常の会話にさりげなく学校の話題を入れてみましょう。
「〇〇ちゃんとまた会えるの楽しみだね」「給食、次は何かな？」など、学校に対して前向きな気持ちが自然と湧くような声かけを心がけると良いですよ。

休み明けに「ちょっとがんばってみようかな」と思えるような、心と体の準備を促すスケジュールにしてみてはどうでしょうか。

困ったときには一人で抱え込まないで

もし連休明けから登校が難しくなった場合には、無理をさせるのではなく、休養をとりながら専門家に相談することも考えてみてください。
学校のカウンセラーや地域の相談窓口、あるいは外部の個別サポートも心強い存在です。

お子さんのペースに寄り添いながら、「また行けそうだな」と思える日を待つこと。それが、長い目で見たときの回復への近道になることもあります。

まとめ

ゴールデンウイーク明けは、お子さんにとって心と体のバランスを崩しやすい時期です。
保護者さまのちょっとした気づきと、前もっての対策が、不登校を防ぐ大きな力になります。焦らず、寄り添いながら乗り越えていきましょう。

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