歴史の年号ってどう覚える？語呂合わせじゃない、わかりやすい覚え方とは

更新日：2025年11月18日 勉強方法

「いい国つくろう」だけでは忘れてしまうことも

歴史の年号暗記に苦手意識を持っているお子さんは少なくありません。
「いい国（1192）作ろう鎌倉幕府」といった語呂合わせは覚えやすい一方で、意味や背景が頭に残らず、すぐに忘れてしまうこともあります。

「語呂は覚えているけれど、どんな出来事だったかが出てこない…」
そんな経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、語呂合わせに頼らず、歴史の流れと一緒に年号を覚えていく、論理的で理解しやすい暗記方法をご紹介します。

年号は「点」ではなく「流れ」でとらえる

歴史の出来事は、原因と結果がつながり合ってできています。
つまり、年号もひとつひとつ独立した「点」ではなく、前後の流れの中でとらえることが大切です。

たとえば鎌倉幕府の成立（1185年または1192年）も、突然起こった出来事ではありません。
源平合戦という大きな戦いがあり、その結果として武士が力を持ち、幕府が誕生したという一連の流れがあります。

このように背景やその後の変化まで含めて学ぶことで、年号はより確かな知識として定着していきます。

論理的な年号暗記術：3つのステップ

ステップ1：出来事の「前」と「後」に注目する

まずは、その年に起きた出来事の「背景・原因」と「結果・影響」を整理しましょう。

たとえば江戸幕府の成立（1603年）を覚える場合、その前に関ヶ原の戦い（1600年）があり、徳川家康が政治の実権を握るようになった流れを理解することが重要です。
その後、平和な江戸時代へとつながっていくという全体像を意識しましょう。

ステップ2：他の年号と関連づけて覚える

ひとつの年号だけを覚えるのではなく、関連する年号をグループにして覚えると効果的です。

たとえば「1600年 関ヶ原の戦い」「1603年 江戸幕府成立」「1615年 大坂の陣」といったように、時代を代表する出来事をセットでとらえることで、時代の流れを立体的に理解できるようになります。

ステップ3：視覚化とアウトプットで記憶を定着させる

年号や出来事を自分でマインドマップのように図にまとめることで、記憶が定着しやすくなります。
「どんな人が関わったのか」「なぜその出来事が起きたのか」「その後どうなったのか」といった情報を整理して書き出してみましょう。

また、声に出して説明することも非常に有効です。
「〇〇年に△△が起こり、その結果□□になった」と、自分の言葉で話すことで、理解が深まり記憶もより確実になります。

年号は歴史理解の「カギ」

年号は単なる数字ではなく、歴史の流れを理解するための「カギ」となるものです。
「なぜその年にその出来事が起きたのか」を理解できれば、自然と年号も頭に残っていきます。

もし「覚え方がわからない」「どう勉強すればいいのか不安」と感じているようであれば、家庭での学習サポートを考えるのもひとつの方法です。
家庭教師などの個別サポートであれば、お子さんの理解度やペースに合わせて一緒に学ぶことができます。

勉強の方法そのものを見直すことで、「覚えられた！」「わかった！」という達成感につながるかもしれません。

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