小学校低学年にみられる不登校の原因「分離不安」とは？

更新日：2025年3月7日 不登校

小学校低学年のお子さんの不登校の理由のひとつに「分離不安」があります。
分離不安とは、お子さんが親御さんと離れることに対して強い不安を感じる状態のことを指します。

「行きたくない」「ママと離れるのが怖い」と泣き出してしまうこともあり、無理に学校へ行かせようとするとかえって不安が強まることがあります。

この時期のお子さんにとって、家庭は安心できる場所であり、特に親御さんとのつながりが心の支えになっています。そのため、環境の変化や不安な気持ちが強くなると、登校を拒否することがあるのです。

分離不安による不登校の特徴

分離不安が原因の不登校には、いくつかの特徴があります。

これらの様子が見られた場合は、お子さんの不安な気持ちに寄り添いながら、少しずつ登校できるようにサポートすることが大切です。

分離不安による不登校への対応方法

お子さんの不安を受け止める

「学校が嫌なの？」とすぐに問い詰めるのではなく、「朝になるとお腹が痛くなるんだね」「離れるのが不安なんだね」と、お子さんの気持ちを受け止めることが大切です。

「学校へ行かせなきゃ」と焦る気持ちがあるかもしれませんが、まずはお子さんの気持ちに共感することで安心感を与えましょう。

少しずつ慣れさせる

いきなり「明日から普通に学校に行こう」と言われても、お子さんにとっては大きな負担です。
まずは、登校のハードルを少しずつ下げる工夫をしてみましょう。

• ・途中まで一緒に登校する
• ・学校の門まで行くだけでもOKとする
• ・登校時間を少し遅らせてみる
• ・教室ではなく、保健室や別室登校を活用する

お子さんが「大丈夫」と感じる範囲を少しずつ広げていくことで、登校への抵抗感を和らげることができます。

先生や学校と連携する

分離不安が原因で登校を嫌がる場合、学校の先生と情報を共有し、柔軟な対応をお願いするのもひとつの方法です。
例えば、登校直後に好きな活動から始めるようにしてもらう、先生が朝に優しく迎えてくれるように調整するなどの工夫ができます。

また、学校によっては、別室登校やスクールカウンセラーとの面談を活用できる場合もあるので、相談してみるとよいでしょう。

家庭で安心感を育む

お子さんの不安を和らげるためには、家庭で安心できる時間を持つことも重要です。
特に以下のような時間を大切にしてみてください。

• ・親子でスキンシップをとる（ハグをする、手をつなぐ など）
• ・「ママはいつも味方だよ」と伝えて安心感を与える
• ・学校に行けた日はしっかり褒める
• ・楽しい会話を増やし、不安よりもポジティブな気持ちを育む

「学校に行かないとダメ」というプレッシャーを与えすぎると、かえって登校への不安が強くなってしまいます。
お子さんが安心できる家庭環境を整えることが、不登校克服への第一歩になります。

無理をせず、少しずつ進めることが大切

分離不安による不登校は、お子さんの心の成長の一過程として起こることがあります。
無理に登校させようとするのではなく、お子さんのペースに合わせて少しずつステップアップしていくことが大切です。

「学校に行けるようになること」だけがゴールではなく、「安心して学校に行ける心を育てること」が大事です。そのためには、保護者さまが焦らず、お子さんに寄り添いながら、学校や周囲のサポートを活用していきましょう。

もし不安が強く、なかなか改善が見られない場合は、専門家や家庭教師などの外部サポートを利用するのもひとつの選択肢です。

お子さんが安心して成長できる環境を整えるために、一歩ずつ進んでいきましょう。

勉強についてのお悩みはあすなろまで

勉強が遅れている、わからない所をそのままにしてしまっている、お子さんの勉強についてお困りごとがあるという方は、“家庭教師のあすなろ”までお気軽にご相談ください。

あすなろでは、お子さんの理解や勉強の状況に合わせた指導を行っています。一人ひとりにピッタリの勉強のやり方を提案し、お子さんのやる気を引き出すことを大切にしています。

あすなろの勉強方法が気になるという方は、“無料の体験授業”をお試しください。