発達障害は何歳くらいからわかる?特徴に気づく時期と診断・支援
更新日: 発達障害
「同年代のお子さんと比べて、少し気になる行動がある」
「発達障害は何歳くらいからわかるのだろう」
お子さんの日頃の様子から、こんなお悩みを持つことはありませんか?
発達障害の特性は、生まれつきの発達の違いとして低年齢から現れることがあります。
一方で、特徴が目立ち始める時期や困りごとの大きさには、たいへん大きな個人差があります。
年齢だけで判断せず、お子さんがどのような場面で困っているのかを見ていくことが大切です。
特徴に気づく時期は、お子さんによって違います
ASD
ASD(自閉スペクトラム症)の特性には、幼児期の人との関わりやコミュニケーション、遊び方、感覚の受け止め方などを通して気づくことがあります。
1歳6か月児健診や3歳児健診は、発達について相談できる機会の一つです。
ただし、健診で気になる点を指摘されなかったからといって、その後に困りごとが出ないとは限りません。
反対に、幼い時の様子だけで将来を決めつけることもできません。
ADHD
ADHD(注意欠如・多動症)は、落ち着きにくさ、待つことの難しさ、不注意などが特性として知られています。
幼児期は活発なお子さんも多いため、集団生活や小学校での授業、宿題など、求められることが増えた時に困りごととして目立ってくる場合があります。
LD
読む・書く・計算するといった特定の学習に苦手さがある学習障害には、学習が始まってから気づくこともあります。
小学生、中学生、高校生になってから、対人関係が複雑になったことや勉強の内容が難しくなったことをきっかけに、初めて相談につながるお子さんもいます。
「何歳なら診断できる」と一律に考えるより、今の困りごとに目を向けることが大切です。
気になる言動は、診断の決め手ではありません
例えば、次のような様子が続くと、発達障害の特性が関係しているのではと感じることがあるかもしれません。
– 忘れ物やうっかりミスが多い、話の途中で別のことに気を取られる、順番を待つことが難しい。
こうした様子は、ADHDの不注意や多動性・衝動性の特性が強い時に見られることがあります。
– 予定の変更に強く不安を感じる、会話のやり取りや相手の気持ちを読み取ることに苦労する、音や肌ざわりに強い苦手さがある。
こうした様子は、ASDの特性と重なることがあります。
– 話して説明することはできるのに、読む・書く・計算する作業に非常に時間がかかる。
学習障害を含め、学び方の工夫が必要な場合があります。
ただし、これらの言動が一つあるだけで発達障害と決まるわけではありません。
睡眠不足、体調、気持ちの不安定さ、環境の変化などでも似たようなことは起こります。
大切なのは、「診断名に当てはまるか」を急ぐことではなく、どの場面で、どれくらい困っていて、何があると過ごしやすいかを丁寧に見つけることです。
診断は「確定」だけが目的ではありません
発達障害の診断は、医療機関で、生育歴や家庭・学校での様子、行動観察、必要に応じた検査などを組み合わせて行われます。
知能検査だけで診断が決まるものではなく、時間をかけて多面的に評価することもあります。
診断は、お子さんを発達障害だと確定させるためだけのものではありません。
困りごとの背景にある特性を整理し、ご本人・保護者さま・学校が、お子さんに合う環境や関わり方、療育や学習支援を考えるための大切な手がかりです。
また、診断の有無にかかわらず支援を始められることもあります。
例えば、予定を見える形にする、指示を短く一つずつ伝える、授業での困りごとを学校に共有する、勉強を少量ずつ進めるといった工夫です。
お子さんの特性に合わせた支援は、日々の安心や自信につながっていきます。
心配な時は、困りごとをメモして相談しましょう
相談する時は、「いつから」「どの場面で」「何に困るのか」とともに、「何をすると取り組みやすかったか」もメモしておくとよいでしょう。
家庭での様子と学校での様子を比べてみることも、支援を考えるヒントになります。
まずは、乳幼児健診、かかりつけの小児科、自治体の保健センター、学校の担任の先生やスクールカウンセラー、教育相談などに話してみてください。
必要に応じて、発達障害者支援センターや専門の医療機関につながることもあります。
発達障害の特徴に気づく時期も、診断に至る時期も、一人ひとり異なります。
保護者さまだけで抱え込まず、「今、何に困っているのか」「どんな支えがあれば過ごしやすいのか」を周囲と共有してみましょう。
お子さんを責めずに観察し、相談し、支援を選んでいくことが、これからの成長を支える一歩になります。
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