【体験談】ADHDのお子さんの宿題に関する困りごとと対処法

発達障害

袋に入った連絡帳

発達障害を持ったお子さんやその保護者さまは、発達障害という特性ゆえの困りごとに対し、様々な対処や工夫をされながら生活していることと思います。
私たち家庭教師のあすなろには、毎日のように発達障害のお子さんに関するご相談が寄せられています。

お子さん一人ひとり、困りごとの内容や効果的な対処方法は異なりますが、これまで受け持たせていただいた生徒さんの様子や、有資格者スタッフの知識をまじえて、体験授業やお問い合わせのお電話でアドバイスをさせていただいています。

今回は、発達障害の中でもADHDのお子さん(小学校1年生)の「宿題」に関する困りごととその対処方法について、保護者さまから寄せられた体験談を紹介したいと思います。
発達障害のお子さんだけでなく、宿題に慣れない小学1年生や、宿題が習慣付いていないお子さんの参考にもなさってください。

ADHDのお子さん(小1)をお持ちの保護者さまのお話

ADHDの息子の宿題に関する困りごと

我が家の息子には発達障害(ADHD)があります。
日頃から忘れ物が多い子で、毎日の宿題も忘れてきてしまいます。
今回は息子が小学1年生だった頃の宿題に関する困りごとと、その対処方法についてお話ししたいと思います。

まずは、息子がどんな困りごとを抱えていたのかについて。
勉強自体は嫌がらずにするものの、宿題の用意をするまでに手間や時間がかかります。
宿題自体に手をつけるどころか用意すらままならない日々で、宿題をこなすにも家族のサポートが必要な状況でした。

1.宿題の存在を忘れてしまう

宿題があることを忘れていた男の子

息子の場合、宿題は毎日のことなのに習慣付くことがなく、そもそも宿題の存在を覚えておくことができない状態でした。
そのため、学校でも連絡帳に宿題の内容を書いてこないことが多くありました。
帰宅した本人に聞くと、悪びれた様子もなく「あ!宿題!忘れてた!」と、そこで思い出します。
毎朝登校する前に宿題のことを思い出させるのですが効果がなく、懲りずに忘れてきてしまうのです。

対処方法 / 好きを上手に取り入れる

息子の持つADHDには、関心のあることについては集中力を発揮するものの、無関心なことは覚えておくことすら難しいという特徴があります。
そこで、我が家では帰宅した後にやることを一覧にしたホワイトボードを作りました。
その際に一工夫して、宿題に関心が向くような仕組みを取り入れたのです。

工夫1

ホワイトボードには、帰宅後にやることを書いたマグネットを貼り、宿題や翌日の学校の準備を順を追ってこなせるようにしました。

工夫2

宿題と翌日の準備を終わらせたら、大好きなお友達との遊びやゲームができるという約束を作り、宿題への興味を高めるようにしました。

工夫3

息子は数字が好きなので、やることにポイントを付け、ポイントに応じてご褒美が出るという仕組みを作りました。

工夫4

ポイントでもらえるご褒美として、普段は用意が面倒であまりやらせてあげられない絵の具遊びや大型の工作なども用意しました。

このホワイトボードを使った仕組み自体が楽しかったらしく、毎日意欲的に取り組んでくれました。
その結果、宿題を忘れてくることが格段に少なくなりました。

 

2.宿題に必要なものを失くしてしまう・忘れてしまう

bunbougu_fudebako

宿題について覚えていられるようになっても、「宿題に必要なものを失くしてしまう・忘れてしまう」という問題がありました。
息子の通っている小学校には、宿題に関するものが2種類あります。

1.計算や漢字のドリル、プリントなどの宿題本体

2.宿題の内容を書き留める連絡帳

この2種類を管理することが難しいようで、息子の場合は忘れ方にバリエーションが多いのが特徴でした。
例えば

・連絡帳に宿題の内容を書き忘れる

・連絡帳を書くことができても、連絡帳を持って帰るのを忘れる

・連絡帳を持って帰れても肝心の宿題のドリルを学校に忘れる

このように、様々な形で忘れ物をしてしまうので、ほとんど常に宿題をするためのアイテムがそろっていない、もしくは紛失している状態だったのです。
これではせっかく宿題に取り組める仕組みを作っても、取り掛かることができません。

対処方法 / 学校にもサポートしてもらう

そこで、家庭では宿題についてのレクチャーをしました。
今さらと思うかもしれませんが、息子の場合は当たり前のことがわからないことが多く

・宿題とは何か

・宿題にはどんな種類があるのか

・家で宿題をするために持ち帰らなければならないものは何か

をひとつひとつ教えました。
それでも宿題自体を忘れてきてしまうことがあったので、担任の先生にも協力をお願いしました。

1.連絡帳に宿題の範囲が記載されていること

2.連絡帳と宿題がランドセルに入っていること

この2点を学校で先生に毎回確認してもらうように協力していただきました。
確認作業を繰り返すことで、次第に息子も自分で忘れ物がないかチェックができるようになってきました。

学校には息子が発達障害であることは話してあったので、忘れ物が多いことで注意されたり、怒られることもなく、的確にサポートしていただけたこともよかったと思います。
家庭内だけで問題を解決させようとするのには無理があることもあります。
時には今回のケースのように、周りにサポートしてもらうことも必要だと思っています。

 

困りごとを乗り越えながら

このように工夫をしながら過ごすうちに、息子も今では宿題をスムーズにこなせるようになってきました。いちど習慣が付いてしまえば、どちらかというとこだわりが強いタイプの息子は、かえってしっかりと宿題関係に取り組んでくれるようになりました。

春から小学2年生に進級しましたが、これからどんどん進級するにしたがって、宿題の形式や持ち物、取り組みなどが息子にとって複雑で難しいものになってくるかもしれません。
息子の場合は発達障害と診断を受けたこともあって周囲の理解を得られているので、忘れることで叱られるということもありません。
おかげで、のびのびと自分なりのやり方を工夫しつつ成長している姿に安心しています。
やる気のある子なので、これからも現れるであろう苦手を、どんどん克服して頑張っていって欲しいです。
また、家庭でもその時々で工夫をこらし、時には周りのサポートをあおぎながら、息子と一緒に成長していきたいと思います。

まとめ

達障害のお子さんをお持ちの保護者さまによる体験談はいかがでしたか?
保護者さまがお子さんの特性や好みをしっかり把握しているからこそ、お子さんに合った取り組みがなされていることが伝わったのではないでしょうか。
これは、発達障害のあるなしに関わらず、すべてのお子さんにとっても大切なことです。

とはいえ、具体的にどうしていいかわからなかったり、多忙でなかなかお子さんに時間をかけてあげられない…という保護者さまの声はとても多いのが現状です。

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