自閉症・アスペルガー症候群のお子さんに向けて
自閉症・アスペルガー症候群とは?
自閉症・アスペルガー症候群とは自閉症スペクトラム症の一種で、コミュニケーションや興味に大きな偏りがみられたり、パターン化した行動がみられるといった特性があります。
その上で知的な発達の遅れや言語の遅れを伴う場合を「自閉症」、伴わない場合を「アスペルガー症候群」といった特徴から定義上は分けることができますが、ひとつながりのものです。
また、これらの症状は発達段階、年齢や環境などによって大きく変化するといわれています。
自閉症・アスペルガー症候群の特性
◆自閉症・アスペルガー症候群の特性◆
- ・言語の遅れがみられる
- ・思った通りのことを発言してしまう
- ・一方的に話し続ける
- ・言葉を文字通りに受け取る
- ・相手の考えていることが読み取りにくい
- ・場の雰囲気がわからない
- ・感覚が極めて敏感、または極めて鈍感
- ・目を合わせようとしない
- ・耳をふさぐ
- ・興味や関心が偏っている
- ・新しい場所や急な変更が苦手
- ・こだわりが強い
- ・不自然な手の動きをする
- ・クレーン現象がみられる
以上は、自閉症・アスペルガー症候群のお子さんにみられる特性の一例です。
これらの特徴はお子さんによって異なり、また年齢や発達段階によって変わってくることがあります。
自閉症・アスペルガー症候群の指導方法
指導方法
簡単な言葉でゆっくりと話す
難しい言い回しや曖昧な表現を使って話をしていても、自閉症・アスペルガー症候群の特性を持つお子さんには伝わらない事が多いです。
そのため指導を進めていく際には、簡単な言葉を使ってゆっくりと話すように心がけて指導をしております。
予定の変更がある場合は、変更後の全体のスケジュールを伝える
自閉症・アスペルガー症候群のお子さんの多くは、想像力が弱いという特性があります。例外を思い描く力が弱く、変更や訂正の可能性を考慮することが苦手で自身に予定外のことが起きた際には、強い不安を抱きます。
そういった混乱を防ぐためにも、予定の変更は極力避けております。
それでも変更が生じた場合には、変更の内容をできるだけ早めに伝え、今後のスケジュールがどう変わるのかを説明します。
視覚的に伝わるように画像や文字を使って説明する
自閉症・アスペルガー症候群のお子さんは、視覚的な能力に優れているといった特性があります。そのため耳からの情報よりも目で見た情報の方が取り入れやすいといった傾向があります。
指導の際には、その点を意識して口頭で説明するよりも、画像や文字を使った説明を取り入れて指導を進めていきます。
手順を具体的に教える
自閉症のお子さんは人の真似をして行動することが苦手です。そのためどのような順番で、どれだけの回数、何をすればいいのか具体的に提示し、目で見て分かるように伝えております。
お子さんが1人の時でも何をしたら良いのか確認できるように、予習・復習計画帳に日々の勉強の予定を書き、1人の時の勉強のやり方を指導しております。
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